直訳には気をつけて

2009年のセンター試験第6問、機会がありましたら是非読んでください!本当にいいこと書いてるなーと思っています。 いつも大事ですよーって授業で伝えていることがたくさん書かれているんですよね。

 

その一つに今日は焦点を合わせてお伝えしたいと思います。それは、「直訳には気を付けて」です。その長文には「水」と"water"の例が設問に出ています。「水」と"water"は同じ意味ではないってことなんだけど、理由は英英辞典で調べてくださいね。

 

今、トランプ新大統領が世界の注目を集めていますが、昨日、ワシントンD.C.で記者が「なぜここに来られたのですか。」とデモ参加者に質問をしていました。ここでその記者はwhyではなく、whatを使って質問をしていました。ここ、とても重要なんですよー。デモ参加者を怒らせたいならwhyで質問をしていたでしょう。そうでなければwhyは使っちゃダメ、とは言わないまでも十分注意してもらいたいのです。

 

whyは否定の感情があるときによく出てくる単語。なので、日本語の「なぜ」に"why"を当てはめるとケンカ売ってんのかってなる可能性があるのです。日本に長くいる英語を母語とする人は笑って聞き流してくれるでしょう。でもWhy? Why?って連発すると日本人の英語に寛容な方も顔つきが険しくなっていくんじゃないかな、と思うのです。"Why did you come to Japan?" "Why do you like Japan?" んーー。

 

何とかコミュニケーションを取ろうとして言ったことが思わぬ誤解を生んでしまったら、こんなに悲しいことはないですよね。英語での発信力がますます重要になってきている今日この頃。ぜひ直訳には気を付けて下さいね。

 

それでは!

 

 

2017年01月24日