通訳案内士①

徳島県も少しづつですが通訳案内士の数が増えてきています。(詳しくはこちら)。英語を学ばれている方は興味をもっている方も多いと思います。ドアーズからもほぼ毎年通訳案内士の試験に合格される方が出ています。今年も、二次の口頭試験の練習から来られた方が見事に合格されました。

 

英語通訳案内士の口頭試験は、日本語から英語への逐次通訳と3つのトピックから1つを選んで2分間のプレゼンテーションを行い、その後質問に英語で応答するという流れで行われます。

 

今年合格された方にどんな質問が出たのかは聞き忘れたのですが、去年合格された方のトピックは、「日本アルプス」「明治維新」「初詣」の3つ。日本で生まれ育った方なら、すべて聞いたことがあるものばかりだと思います。その人なりの情景が頭の中に浮かんでくると思います。

 

ただそれをを外国から来られた方に、分かりやすく、でも正確に、しかもユーモアを交えて英語で伝えるのはなかなか難しいですよね。あらかじめ何回も練習したことを言うのではないので、臨機応変に対応しなければなりません。

 

でもこれこそが、日本で英語を話すいい機会になるのではないでしょうか。日本にいながら異文化コミュニケーションを体験できる!日本で、徳島で英語を学ぶ意味がここにはありそうです。

 

通訳案内士になるための国家試験は、昔と比べると一次試験突破の壁がかなり低くなりました。英検1級合格者もしくはTOEIC840以上で一次の英語筆記試験が免除になります。英検1級はなかなか難しいですが、TOEIC840は英検準1級合格からあと少し頑張れば届く英語力だと思います。

 

考えてみると通訳ガイドで大事なのは、おもてなしの心を伴ったコミュニケーション能力だと思いますので、TOEIC840以上を新たに英語筆記試験免除に設けたことは、なるほど!って思います。

 

かといって二次の口頭試験はそれなりに練習しないと突破は難しいですので、突破に向けて努力することで、英語学習の動機付けになり、日本文化、徳島の文化、歴史、現在の事象などに対する知識が深まる、という一石二鳥の試験なのです、はい。

 

英検準1級以上の英語力がある方、英検1級をお持ちの方、TOEIC840以上の方、機会がありましたらぜひぜひ、通訳案内士の試験に挑戦してみてください。

 

もちろん英検2級の方も、通訳案内士試験を視野に入れつつ、英検準1級突破を目指されると、より励みになるのではないでしょうか。英検、TOEIC、そして通訳案内士の試験も、日本語のわからない方と英語でのコミュニケーションを通じ、その方々と仲良くなるための一手段。

 

これから2020年東京オリンピックに向かって海外から日本を訪れる観光客の数はますます増えていくことが予想されます。異文化コミュニケーションを体験するこの絶好の機会を逃す手はない、ですよね。

 

それでは!

2017年02月05日